食道裂孔ヘルニアの原因と
治療法を医師が解説｜
消化器のクリニック
こんな症状で
お困りではありませんか？ CHECK
- 胸やけがする
- すっぱいものが上がってくる
- げっぷの回数が多い
- 嘔吐しやすい
- 寝ている間に食べ物が食道に
戻ってくる
上記の症状が多数当てはまる方は、食道裂孔ヘルニアの可能性があります。
食道裂孔ヘルニアとは
食道裂孔ヘルニアは、胃の一部が胸腔内に上昇し、胃の内容物が食道に逆流しやすくなる状態です。ほとんどの場合は軽度で無症状ですが、ヘルニアが大きくなるとげっぷや胸焼けなどの症状を引き起こすことがあります。症状が深刻な場合には、稀に手術が必要となることもあります。
食道裂孔ヘルニアは、胃の一部が横隔膜の食道裂孔を超えて胸腔内に入る状態です。
胃内から観察された大きな食道裂孔ヘルニアの画像です。この状態では胃酸が逆流しやすくなり、逆流性食道炎の症状が現れることがあります。
食道裂孔ヘルニアの主な症状
軽度の食道裂孔ヘルニアではほとんど症状が現れませんが、進行すると胃の内容物が逆流し、逆流性食道炎のような症状が現れることがあります。
具体的な症状としては、胸やけ、すっぱいものの逆流、頻回なげっぷ、嘔吐などがあります。
食道裂孔ヘルニアの原因は？
胸腔と腹腔を仕切る横隔膜という臓器が存在します。食道は横隔膜の穴を通り、腹腔内の胃に連続しています。この穴の事を食道裂孔と呼びますが、食道裂孔が生まれつき広い場合や加齢に伴って拡大する場合、胃が腹腔内の圧力によって押し出され、胸腔内に入り込んでしまいます。腹腔内の圧力が高まる原因としては、
肥満や妊娠などがあります。胃が胸腔内に上昇すると、胃の中の空気が胸部のX線写真に映ることもあります。
食道裂孔ヘルニアの治療
症状がある場合には、逆流性食道炎と同様に生活指導や内服治療が行われます。胃カメラやバリウム検査などで診断が可能です。日常生活に支障を来たす程、症状が重篤な場合は、胃が胸腔内に押し出されないようにする手術や内視鏡治療が行われることもあります。
| 食道裂孔ヘルニアの対策・対処法 |
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| 食事を腹八分目に抑えることや脂肪摂取を控えることで、胃酸の逆流を防ぐ状態を作りましょう。食事の後は直ちに横にならず、寝るときも頭を高くして寝るように工夫しましょう。肥満の方は減量によって胃酸の逆流症状が改善するこせず、妊娠中の場合はおなかに圧力がかからないような姿勢や工夫を心掛けましょう。 |
よくある質問
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食道裂孔ヘルニアの場合、口臭が発生しますか？
げっぷが出やすくなるため、胃の中の空気が上がってくると口臭として感じることがあります。しかし、食道裂孔ヘルニアによる口臭が持続するとは考えにくいです。
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食道裂孔ヘルニアは自然治癒しますか？
肥満の方の食道裂孔ヘルニアは、ダイエットなどによって改善する可能性があります。
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食道裂孔ヘルニアとげっぷは関係がありますか？
食道裂孔ヘルニアは胃からの逆流が容易になるため、げっぷが出やすくなります。
