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食道炎 OTHER

食道炎の種類と治療法を医師が
解説|消化器のクリニック

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  • 胸痛
  • 胸やけ
  • 飲み込みにくさ
  • 食物のつかえ
  • 腹痛
  • 下痢

もし上記の症状が多く当てはまる場合、好酸球性食道炎やカンジダ性食道炎の可能性があります。

好酸球性食道炎と
カンジダ性食道炎について

胸やけや食べ物の詰まり感がある方で、好酸球性食道炎やカンジダ性食道炎という違うタイプの食道炎が見つかる可能性もあります。好酸球性食道炎は、何らかのアレルギー反応が原因で起こる食道炎であり、特有の内視鏡所見が認められます。一方、カンジダ性食道炎はカンジダというカビが食道粘膜に付着することによって胸やけを引き起こします。この状態も内視鏡検査において特有の所見が見られます。

  • <好酸球性食道炎>
    好酸球性食道炎は、粘膜が全体的に白っぽく、血管が透けて見えません。輪状に溝が並んでいるのが特徴です。

  • <好酸球性食道炎>
    好酸球性食道炎では、粘膜が全体的に白っぽく、血管が透けて見えません。食道の縦方向に沿って走る溝が特徴的です。

  • <食道カンジダ症>
    食道に付着している白い酒粕のようなものがカンジダです。少量のカンジダが食道に付着している状態は珍しくありませんが、自覚症状はありません。

  • <カンジダ性食道炎>
    カンジダ性食道炎では、酒粕のようなカンジダが多数付着することで、胸やけや異物感などの症状が現れることがあります。

好酸球性食道炎と
カンジダ性食道炎の主な症状

好酸球性食道炎やカンジダ性食道炎の主な症状は、胸痛、胸やけ、嚥下障害、食物のつかえ、腹痛などです。逆流性食道炎と症状は類似しています。好酸球性食道炎の場合、好酸球性胃腸炎も併発することがあり、その場合は腹痛や下痢などの症状が加わることがあります。ただし、好酸球性食道炎は特有の内視鏡所見が見られることが多く、症状のない場合もあります。同様に、カンジダが少量しか付着しておらず、症状のない食道カンジダ症という状態も存在します。

好酸球性食道炎と
カンジダ性食道炎の原因

好酸球性食道炎 好酸球性食道炎の原因は不明ですが、何らかの食物アレルギーが関与している可能性があります。免疫細胞である好酸球が消化管の粘膜に多数浸潤し、慢性的な炎症を引き起こすことが考えられています。
カンジダ性食道炎 カンジダ性食道炎は、食道にカンジダという真菌が付着することによって引き起こされます。内視鏡検査でカンジダが食道に付着しているのを観察することは珍しくありません。少量のカンジダが付着している場合は通常症状は現れません。ただし、免疫が低下している状態や癌患者、HIV感染者、糖尿病患者、高齢者などでは、食道粘膜へのカンジダの付着が増え、症状が現れるようになります。

好酸球性食道炎と
カンジダ性食道炎の治療方法

好酸球性食道炎 ほとんどの場合、逆流性食道炎と同様に胃酸を抑える薬によって改善が見られます。ただし、改善しない場合にはステロイドの内服や抗ロイコトリエン受容体拮抗薬などの治療法も試されます。
カンジダ性食道炎 食道カンジダ症と呼ばれる状態で症状がなく、少量のカンジダが付着している場合は治療は必要ありません。しかし、カンジダ性食道炎においては、食道に多くのカンジダが付着し症状が現れている場合には、抗真菌薬の内服治療が行われると同時に、免疫力が低下している原因の治療も行われます。
好酸球性食道炎と
カンジダ性食道炎への対策・対処法
好酸球性食道炎 特別な対策は必要ありません。
カンジダ性食道炎 免疫力の低下を防ぐために、疲労しないようにすることが重要です。基礎疾患を有する方は、基礎疾患の適切なケアが必要です。

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